Page 58 - RememberMe!

９. [初代教会]

「ふたりが会堂を出る時、人々は次の安息日にも、これと同じ話をして
くれるようにと、しきりに願った。そして集会が終わってからも、大ぜいの
ユダヤ人や信心深い改宗者たちが、パウロとバルナバとについてきた
ので、ふたりは、彼らが引きつづき神の恵みにとどまっているようにと、
説きすすめた。次の安息日には、ほとんど全市をあげて、神の言を聞き
に集まってきた。するとユダヤ人たちは、その群衆を見てねたましく思
い、パウロの語ることに口ぎたなく反対した」（使徒行伝13：42～45）。

これは、十字架後の出来事です。パウロは、安息日に会堂で話を
しましたが(使徒行伝 13：14)、ユダヤ人の会堂に入ることのできな
い異邦人たちが、「次の安息日」には自分たちに説教してくれるよう
にと頼みました。そこで、「次の安息日には」異邦人たちにみ言葉を
伝えてから、絶えず神の恵みのうちにとどまっているようにと彼ら
を励ましました。

ところがサタンは、現在、安息日の遵守者たちに、律法主義者と
いうレッテルを貼ることによって、安息日を守る人々が、まるで福音
の恵みを拒んだ者であるかのように思わせているのです。

またある人々は、パウロが安息日に会堂へ行ったのは、ユダヤ人
たちに伝道するためであったからと言いますが、その主張には文
脈の裏付けが全くありません。会堂の外で異邦人たちに福音を伝

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