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正しく生きたとしても、自分の行為によってつまずきを与えるとする
なら、「わたしは永久に、断じて肉を食べることはしない」（Ⅰコリン
ト８：13）と言うのです。

エルサレム会議の結論は、キリスト教がユダヤ教の束縛から脱
したことを宣布したことであり、ユダヤ人と異邦人が一つの教会を
構成したことにより、相手の良心を保護するために、愛をもって自
由を慎むように合議したことでした。この会議記録のどの文脈から
も、十戒についての言及がなかったことに留意すべきでしょう。ま
た、パウロは次のようにも言いました。「割礼があってもなくても、
それは問題ではない。大事なのは、ただ神の戒めを守ることであ
る」（Ⅰコリント７：19）と。

11. [会堂がない所]

「ある安息日に、わたしたちは町の門を出て、祈り場があると思って、
川のほとりに行った。そして、そこにすわり、集まってきた夫人たちに話
をした」（使徒行伝16：13）。

ピリピには、ユダヤ人がほとんと住んでいなかったため、会堂な
どありませんでした。そこでパウロの一行は、安息日に適当な場所
を探して話をしていると、ちょうど紫布の商売人であるルデヤとい
う女性が福音を受け入れ、その家族全員がバプテスマを受けるよう

新約聖書と安息日 63