Page 70 - RememberMe!
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14. [パウロの最後の訴え]

「三日たってから、パウロは、おもだったユダヤ人たちを招いた。みんな
の者が集まったとき、彼らに言った。『兄弟たちよ、わたしは、わが国民に
対しても、あるいは先祖伝来の慣例に対しても、何一つそむく行為がなか
ったのに、エルサレムで囚人としてローマ人たちの手に引き渡された』」
(使徒行伝28:17)。

常識的に考えてみましょう。パウロが安息日以外の日を守ってい
たとしたら、ユダヤの指導者たちの前で、自分はユダヤ人の慣習を
破ったことがないと、声を大にして言うことができたでしょうか?パ
ウロがユダヤの指導者たちの前で叫んだ最後の訴えは、彼が生涯
を終える瞬間まで徹底的な安息日の遵守者だったことを明示して
います。もしも、安息日が異邦人にはもはや適用されない律法であ
ったとしたら、異邦人の使徒であるパウロが、キリスト教の安息日
は第7日から日曜日に変えられた事実を明確にしたはずです。しか
し彼は、「神のみ旨を皆あますところなく、あなたがたに伝えておい
た」と宣言しています(使徒行伝20:27)。

もし日曜日が聖書的に神聖な礼拝日であるなら、私たちの宗教
的義務はずっと易しくなるはずですし、律法主義者という汚名を被
らなくても良くなるでしょう。しかし真のキリスト者は、人気のある
道や、便利な方法を追い求める人たちではなく、ひたむきに神の言

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