Page 65 - Yamamoto Family -text final
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活を送ってきたため、すっかり男としても自信を失っ
ていました。いつも頼りなく、ヘラヘラしている自分
がいました。もともと社交的でなかった私は、最初の
頃、他の学生たちと交わることが苦手で、人を避け
ていました。しかし、彼女はいつも、ひたむきに私の
ことを想い、あたたかい愛情を傾けてくれました。彼
女の性格は真っ直ぐで、飛び抜けて明るく、笑顔が
素敵でした。先生からは信頼され、後輩から慕われ、
誰からも愛される学校の人気者の彼女の存在は、私
のジメジメして陰気な過去を吹き消してくれるよう
でした。
また年齢のいっていた私は、学内の様々な活動の
リーダーを任されるようになり、その度に彼女は、影
となり日向となって私を支えてくれました。ですが自
分のことは自分がよくわかっていました。何の価値
もない私、目を覆いたくなるような惨めな過去しか
ない私に、一方的に思いを寄せてくれることが、理
解できませんでした。
ある日、彼女に自分の暗い過去を打ち明けたこと
救いを得させる神様の力 65
ていました。いつも頼りなく、ヘラヘラしている自分
がいました。もともと社交的でなかった私は、最初の
頃、他の学生たちと交わることが苦手で、人を避け
ていました。しかし、彼女はいつも、ひたむきに私の
ことを想い、あたたかい愛情を傾けてくれました。彼
女の性格は真っ直ぐで、飛び抜けて明るく、笑顔が
素敵でした。先生からは信頼され、後輩から慕われ、
誰からも愛される学校の人気者の彼女の存在は、私
のジメジメして陰気な過去を吹き消してくれるよう
でした。
また年齢のいっていた私は、学内の様々な活動の
リーダーを任されるようになり、その度に彼女は、影
となり日向となって私を支えてくれました。ですが自
分のことは自分がよくわかっていました。何の価値
もない私、目を覆いたくなるような惨めな過去しか
ない私に、一方的に思いを寄せてくれることが、理
解できませんでした。
ある日、彼女に自分の暗い過去を打ち明けたこと
救いを得させる神様の力 65