Page 60 - Yamamoto Family -text final

しかし、ただ一つ、あのパリサイ人のように、自分
の義に頼る人でした。自己を義とする心は、人を裁く
ことができても、助けることができません。罪に陥っ
ている罪人の弱さを思いやり、理解することは出来
ないのです。母は決して自分の非は認めない人でし
た。私自身が、家族の中で、一番母に似ていて、また
そのことで非常に悩んできたので、よく母のことが
分かります。自分の非は認めない母と、死んでも謝り
たくない私では、とうてい和解することは出来ない
のでした。そのような私と母に神様は次の道を用意
して下さいました。それは、それぞれに、自分自身の
心のあり方を見つめることのできる時間でした。

行かなくては！！

さて放蕩生活を終え、しばらく教会に通っていま
したが、今度は、もう一度自分自身の信仰を確立し
たい。自分とイエス様の関係を築いていきたいと考
え、小学生の時からお世話になった教会を離れ、ま
た、一旦家族と離れて生活する決意をしました。家族

60 一条の光