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は、何か小さなことで意見の違いがありました。
訪問を終えて帰る途中、車の中でそのわずかな意見の相違がだん

だん大きくなり、やがて口げんかになってしまいました。プライドの
火が再び燃え上がり、抑えがきかなくなってしまいました。家に帰る
までの２５分間、私たちはお互いに一歩も譲りませんでした。こうし
て、私たちは聖所において、神様のみ前で罪を犯したのです。過去の
弱点がまた私たちを支配しようと、力を盛り返してきたのです。残念
ながら私たちは、必要な時には、「恵みにあずかって時機を得た助
けを受けるために」いつでも用意されている避け所へ行かなかった
ために、倒れてしまったのでした。

それから私は、車から降りて、家の中に入ろうとしてすぐに、聖霊
のみ声を聞くことになりました。「デイビッド！妻に謝りなさい。あな
たは今日、妻に対して間違った態度を取りました。あなたは家長とし
て、妻にイエス様の姿を見せることに失敗しました。あなたは、プラ
イドと短気を神様に屈服させると約束していたではありませんか？
神様と妻の前で早く悔い改めて、立ちかえりなさい」。それは、否定
できないはっきりした聖霊のみ声でした。

その時私は、一瞬このように考えました。「いいえ聖霊様、何をお
っしゃるのですか？牧師はこの私であって、妻ではありません。出過
ぎたことをしたのは妻で、私ではありません。今、私が謝ったら、妻の
悪い癖は治らないではありませんか？どうして、私が先に謝らなけれ
ばいけないのですか？」しばらく心の戦いがあったあと、私は、自分
の考えが間違っていることに気づき、すぐに聖霊のみ声に従う決心
をしました。

家内は先に部屋に入り、ベッドで横になっていました。ベッドのそ

第５章 │ 103