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印を「生ける神の印」と呼びます。それは、世の初めから現代に至る
まで、かつてなかった艱難と迫害に直面しながら、神様に忠誠を尽
くし、信仰を守り通したヨブのように、忍耐心を身につけた人たちの
額に押される特別な印です。どんな境遇の中でも、彼らは神様の命
令とお約束に信頼します。彼らは、心と精神と思いと力を尽くして、自
分の命よりも神様を愛する者たちです。「イエスの信仰」とは、イエ
ス様がこの地上におられた時に、持っておられたような信仰を言い
ます。絶望の瞬間でさえも、天父の望み通り、み旨に従って生きられ
た信仰です。イエス様が地上生涯で表された信仰こそが、「イエスの
信仰」なのです。そして、この信仰を持った人だけが、神様の戒めを
守る品性を反映することになるでしょう。

獣の刻印の艱難は、神様の戒めについての戦いです。それは、ダ
ニエル書３章に記されたような艱難となるでしょう。ドラの平野に立
てられた偶像を、ひれ伏して拝めという命令によって生じた艱難は、
十戒の第二条、偶像崇拝に対する挑戦でした。同じように、最終時
代に、獣の像を拝むように強要する獣の刻印の艱難も、神様の戒め
に対する戦いです。獣の権威を認めてそれにひれ伏すのか、天地を
創られた神様を礼拝するのかについての戦いとなります。サタンの言
い分に従うのか、神様の戒めに従うかが問われます。

歴史の最終時代に、どのような状況の中でも神様に従った人たち
の額に、「生ける神の印」が押されます。ドラの平野にも、神様を信
じると公言する多くのユダヤ人がいたはずです。しかし、その中の三
人だけが、神様のみ言葉と命令に従うことに、自分たちの命をかけ
ました。果たして、最終の獣の刻印の時に、神様の側にしっかりと立
つことの出来る人は、誰でしょうか？

142 │ 聖所‐福音の道しるべ