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だ聖霊は、屋上の間に集まっていた信徒たちに、イエス様の証人とな
らせる力を、あふれるほど豊かに降り注いでくださいました。

また五旬節は、イエス様が復活して昇天された後、50日目に、人
類のための大祭司となられる即位式を行う日でした。復活後40日
は弟子たちと共に過ごされ、残り10日は、天で準備される期間だっ
たのでしょう。

モーセがアロンを大祭司として委任する時、彼はアロンの頭にオ
リブ油を十分に注ぎました。その油は彼の顔とひげ、そして衣のえり
に流れ、地面にまで流れ落ちました(詩篇133篇は、五旬節に対す
る預言です)。五旬節の日に目覚ましい聖霊の降下が起きました。そ
れは、ついに、イエス様が、人類の罪をあがない赦す権限を持った
仲保者、私たち罪人を代表する大祭司となられたことを、全世界に知
らせるために、弟子たちに福音宣教の力を与えられたことでした。

そして、最後の時代にも、後の雨と呼ばれる、著しい聖霊のみ業
が起きますが、それは、先に熟した初穂の上に臨むことになります。

E、ラッパの祭り(角笛祭)
ラッパの祭りは、大贖罪日を知らせるためにラッパの音を響き渡
らせる日で、大贖罪日が始まる十日前にラッパを鳴らしました。罪の
除去、永遠の贖罪のために心を備えなさいという警告を与えるため
のものでした。その音を聞く人たちは、審判が始まることを覚えて、
謙遜と悔い改めの精神で、備えていなければなりませんでした。

F、大贖罪日
大贖罪の日は、民がすべての罪から清められる日でした。さらに、

164 │ 聖所‐福音の道しるべ
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