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5、聖所の中で

「また一般の人がもしあやまって罪を
犯し、主のいましめにそむいて、してはな
らないことの一つをして、とがを得、その
犯した罪を知るようになったときは、その
犯した罪のために供え物として雌やぎの
全きものを連れてきて、その罪祭の頭に手を置き、燔祭をほふる場
所で、その罪祭をほふらなければならない」(レビ4:27~29)。

犠牲の祭式を担当する祭司は、幕の内に入ってきた罪人と、連れ
て来た小羊を見て、傷があるかないかをよく調べます。これは、現代
の祭司、つまり牧師たちがしなければならない働きです。教会員たち
の悔い改めが、真実なものであるかどうか、調べ、助けてあげる役
割を果たさなければならないのです。

小羊に傷がないことを確かめた後、祭司は、罪人に小羊の頭に手
を置いて、自分の犯した罪をすべて告白させます。

「彼はその燔祭の獣の頭に手を置かなければならない。そうすれ
ば受け入れられて、彼のためにあがないとなるであろう」(レビ1:4)。

「その罪祭の頭に手を置き、燔祭をほふる場所で、その罪祭をほ
ふらなければならない」(レビ4:29)。

小羊の頭に手を置いて罪を告白することは、罪人の罪が羊に転嫁
されることを意味していました。この儀式を通して、神様は、罪人の
罪を赦されますが、それは罪人の罪が羊に移されて終わりというの
ではなく、小羊が殺されたように、罪を赦すためには、罪のない救い
主が、代わりに罪を負って、死ななければならないことを教えるもの
でした。神様は罪を赦されますが、そのためにはカルバリーが必要

第3章 │ 35
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