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れるように、これをささげなければならない。 彼はその燔祭の獣の
頭に手を置かなければならない。そうすれば受け入れられて、彼の
ためにあがないとなるであろう。彼は主の前でその子牛をほふり、ア
ロンの子なる祭司たちは、その血を携えてきて、会見の幕屋の入口に
ある祭壇の周囲に、その血を注ぎかけなければならない。彼はまた
その燔祭の獣の皮をはぎ、節々に切り分かたなければならない。祭
司アロンの子たちは祭壇の上に火を置き、その火の上にたきぎを並
べ、アロンの子なる祭司たちはその切り分けたものを、頭および脂
肪と共に、祭壇の上にある火の上のたきぎの上に並べなければなら
ない」。

この聖所の儀式は、救い主イエス様の犠牲と、あがないの働きを
象徴するものでしたが、同時に、主に従っていく信仰者の、たどるべ
き過程を象徴していることも忘れてはなりません。従ってこれから、
聖所の犠牲制度の学びを通して、私たち一人ひとりが経験しなけれ
ばならない、信仰の各段階について見ていきたいと思います。

まず、燔祭として捧げられるいけにえは、傷のないものでなけれ
ばなりませんでした。そのいけにえの頭に手を置き、自分の全ての
罪を告白しました。さらにその供え物を連れて来た罪人が、刃物を
取って、自分の手でその動物を殺さなければなりませんでした。それ
は明白に自分の罪が、罪のない神様の小羊を殺したことを悟らせま
す。それから祭司が、その犠牲の血を祭壇の周囲に注ぎました。それ
は、イエス・キリストの血が、世界の隅々にまで及んでいる罪を清め
る力があることを示していました。また、主の血は、私たちを救うだ
けでなく、罪の呪いの中にある地球全体を、救い出すものであるこ
とを表していました。

第4章 │ 39
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