Page 95 - RememberMe!

結論
ヘブル人への手紙の記者は、３章と４章において、神が創造の時
から人に与えようと準備しておられた「永遠の安息」について論じ
ています。人は堕落したために、その安息を失いました。モ－セも
その安息へと導くことはできず、ヨシュアもそれを与えることはでき
ませんでした。ですから、その安息の約束は、まだ私たちに残され
ているのです。私たちは今後、キリストに信頼し服従することによっ
てその安息に入ることができ、すでに信じている者たちは、入る努
力を続けなくてはいけません。
ヘブル人への手紙の４章には、「安息」についての三種類の概念
が出てきます。

一番目は、イスラエルが望んだ安息、すなわち「カナンの安息」
です。しかし彼らは、それを得ることはできませんでした。背反と偶
像崇拝の中でモ－セも与えることができず、ヨシュアも与えること
ができませんでした。

二番目は、霊的「カナンの安息」であり、これこそが真の安息で
す。それは真の信仰と従順にあって得られる、キリストだけが与え
ることのできる安息です。

三番目に、真の「安息」の原型を、ヘブル人への手紙の記者は、第
７日安息日の安息からとっています。あらゆる「真の安息」は、「第
７日安息日」の安息がその原型であり、両者は密接な深い関係が

新約聖書と安息日 95