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頃こうして手を引かれてきたのに、そのような母に
対して悪態の限りを尽くしてきた。そして今こうして
手を引かれている。

教会の中になかなか入れない私は、背中を押さ
れ 、ようやく中 に 入りました 。たまたま集 会 の 最 中
で、そこに居た人々は私の姿をみるやいなら、みん
な駆け寄ってきて、喜んでくれました。姉も兄も、「い
なくなっていた弟が帰ってきた」。教会の皆さんが、
「死んでいた弟が帰ってきた！良かった！良かった！！
放蕩息子が帰ってきた！！」と喜んで下さいました。気
がつけばみんな涙を流して、私を温かく迎えてくだ
さいました。そして、「今日は宴会だ、こんな喜ばしい
日はない。息子が帰ってきた！！」と言って祝ってくだ
さいました。その日、豆腐鍋を作ってごちそうしてく
ださったのを、今でも忘れることは出来ません。こう
して、親のもとを離れ、さ迷っていた私は神様のもと
に帰ってきたのでした。

たった５文字の言葉「ごめんなさい。」と言えない
ために、私は多くの時間を費やしました。ようやく、

58 一条の光