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を象徴する山羊に負わされることでした。ほとんどの罪の責任は、
誘惑したサタンと、それに応じた人間にあります。

たとえば、父親が自分の息子に盗みを教えたなら、その父親も息
子に対して責任があります。また誰かが、花瓶を運んでいる人をつま
ずかせて、その人が転んで花瓶を割ってしまったら、責任はつまずか
せた人の方にあります。同様に、人間が犯した罪に対して、サタンに
は責任があります。そのように、聖徒たちが罪を犯すきっかけとなる
状況を作り上げた、無数の罪の責任が、サタンに転嫁されなければ
なりません。

赦され義とされた人たちの罪の罰は、キリストが身代わりに受け
て下さいました。しかし、サタンの罪の責任はいまだに解決されてい
ません。従って、すべての罪の原因と、その犯した罪悪の責任を、サタ
ンに転嫁させることによって、罪の問題を完全に消滅させる大贖罪
日の儀式が、終了することになります。

それゆえ、真の贖罪は、罪の問題が完全に解決された時に、初め
て成就されます。あなたの罪は、現在どこにあるでしょうか？イエス
様が教えられた通り、天の聖所に送られているでしょうか？それと
も、今も罪を愛して、それから離れることが出来ないでいるのでしょ
うか。これは、実にあなたの運命を決定する、厳粛な質問です。

Ｂ、定めておいた人
レビ記１６章を見ると、アザゼルの山羊は、あらかじめ「定めてお
いた人」によって荒野へ連れていかれました。この「定めておいた
人」は、英語で「Fitman」ですが、それは、清められた者ではなく、
指定された者、選ばれて備えられた者という意味です。ユダヤの歴史

第６章 │ 133