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聖所を汚した罪の記録から、天の聖所を清めることを象徴するもの
でした。

(7)次に、アザゼルの山羊の頭に両手を置き、悔い改めた全イス
ラエルの、もろもろの罪をその上に告白して転嫁させた後、あらかじ
め「定めておいた人」の手によって、荒野に送られました。このよう
にして、イスラエルのすべての罪は取り除かれ、宿営中が清められた
のです。アザゼルの山羊と、あらかじめ「定めておいた人」との関係
は、実に興味深い内容がありますので、結論部分でもう一度扱いた
いと思います。

大贖罪日に、徹底的に罪から離れていないイスラエル人は、宿営
の外に引き出され、石で撃ち殺されました。人間のもろもろの罪の
責任は、すべてサタンが背負うことになります。しかし、罪から徹底
的に自分を分離させることなく、相変わらず罪と慣れ親しんでいる者
は、サタンとその悪天使たちのために用意されている火の中で、滅ぼ
されることになります。

それゆえ、天で調査審判が進行している間、悔い改めた罪人の罪
が聖所で除去されている間に、地上にいる神様の民の間では、清め
の特別な働き、すなわち罪の除去が行われなければなりません。こ
の働きがなし遂げられると、キリストの弟子たちは、主の再臨を迎え
る準備が出来るのです。

至聖所に入った大祭司を待ちながら、聖所に向かって、厳粛に自
分自身の魂を探っていたイスラエルの民のように、私たちも天の聖
所に信仰の目を向け、心の奥底を、注意深く探るべきです。大贖罪日
の経験にあずかった人だけが、仮庵の祭を迎え楽しむことができま

第6章 │ 131
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