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に、悪人たちを扇動して神様の聖徒たちを殺そうとするでしょう。彼
がヤコブを訴えたのと同じように、彼は神様の民を訴えることに全
力を尽くして、全世界は自分の支配下にあると主張するのです。

しかし、神様の戒めを守る少数の群れは、サタンの主権を拒否し
ているのです。もしサタンが、彼らを地上から一掃してしまうことが
出来るなら、彼の勝利は完全なものとなります。サタンは天使が、彼
らを保護していることを知り、彼らの罪が赦されたことを推測します
が、彼らの調査が天の聖所ですでに決定されたことは知りません。
サタンは自分が彼らを誘惑して犯させた罪を正確に憶えています。
そこで彼は、その罪を神様の前に大きく誇張して提示し、この人々
は、自分と同様に、神様の恵みから当然排除されるべきだと主張し
ます。主が、彼らの罪は赦しながら、サタンと自分の手下たちを滅ぼ
すのは、不公平だと言うのです。

サタンは彼らを、自分のえじきであると主張し、滅ぼすために自分
の手に渡すように要求します。サタンが神様の民をその罪のゆえに責
める時、主はサタンが、ちょうどヨブを試みた時のように、彼らを極
限まで試みることを赦されます。その時、神様に対する彼らの信頼、
彼らの信仰と堅実さが、激しく試みられるでしょう。

しかしそれは、最終的にサタンが誤っていることを表すと同時に、
神様の聖徒たちが、真実で義を重んじる人々であることを、証明す
ることになります。１４万４千人は、神様を愛するゆえに、戒めの一つ
でも、故意に破るくらいなら死を選ぶ人たちです。どのような試練も
誘惑も、彼らを屈服させることは出来ず、神様の力によって、戒めは
完全に従うことができるという事実を、彼らは全宇宙の前で証明し
ます。彼らは、サタンを荒野へ、すなわち、荒廃した地球上で、千年の

第６章 │ 135