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の罪の除去と、聖所の清めのために捧げられました。もう一匹はア
ザゼルと呼ばれ、サタンを象徴するものとして、あらゆるイスラエル
の罪を負い荒野に追い払われました。雄羊一匹は、調査審判が行わ
れている間も、日ごとの犠牲として、ギリギリまで罪の赦しを提供す
るために捧げられるものでした。

(3)その後、大祭司が雄牛をほふり、自分自身と自分の家族のた
めに犠牲を捧げ、その血と香炉を持って至聖所に入り、その血を贖
罪所(恵みの座)の東側、即ち、その手前の部分の端に注ぎ、またそ
の契約の箱の前に七たび注ぎました。この儀式では、山羊の頭に手
を置いて、イスラエルの罪を告白することはありませんでした。従っ
てこの血は罪を背負っていないので、罪人の罪を赦すためではなく、
悔い改めた人々の罪を永久に取り除き、消し去る役割をすることに
なります。

(4)それから祭司は、二匹の山羊についてくじを引き、主のため
の山羊と、アザゼルのための山羊を選びます。

(5)主のための山羊はほふられ、雄牛の時のように、山羊の血を
持って至聖所に入り、贖罪所の東側とその前に七たび注ぎました。
先ほども述べたように、この儀式では山羊の頭に手を置いて、イスラ
エルの罪を告白することはありませんでした。従ってこの血は、罪を
背負っていないので、罪人の罪を赦すためでなく、悔い改めた人々の
罪を永久に取り除き、消し去る役割を果たすものでした。

(6)大祭司は、主のための山羊の血を、至聖所からもう一度持ち
出し、聖所の香壇と、外庭の燔祭の壇の四すみの角に、その血をつ
け、聖所自体を清める儀式を行いました。それは、主がご自身の血
で、聖徒たちの罪、そむきと咎と汚れを除去することによって、天の

130 │ 聖所‐福音の道しるべ
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