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印は額に受けるとありますが、なぜ額なのでしょうか?私たちの頭
脳は、前頭葉、中頭葉、後頭葉三つの部分に分けることができます。
一般に、後頭葉は、私たちの感情や食欲を支配し、中頭葉は、私た
ちの記憶力をつかさどり、前頭葉、つまり額は、私たちの判断力、理
性、意志、個性、性質をつかさどっています。従って、額に印を押され
るとは、私たちの思いと品性が、真理に固着し、神様のみ形を反映し
ているということです。私たちが、どのような人格と信仰経験を保っ
ているかは、私たちの前頭葉によって判断されます。次のエゼキエル
書9章のみ言葉は、この事実を教えています。

“時に彼はわたしの耳に大声に呼ばわって言われた、「町を罰する
者たちよ、おのおの滅ぼす武器をその手に持って近よれ」と。見よ、
北に向かう上の門の道から出て来る六人の者があった。おのおのそ
の手に滅ぼす武器を持ち、彼らの中のひとりは亜麻布を着、その腰
に物を書く墨つぼをつけていた。彼らははいって来て、青銅の祭壇
のかたわらに立った。ここにイスラエルの神の栄光がその座している
ケルビムから立ちあがって、宮の敷居にまで至った。そして主は、亜
麻布を着て、その腰に物を書く墨つぼをつけている者を呼び、彼に
言われた、「町の中、エルサレムの中をめぐり、その中で行われてい
るすべての憎むべきことに対して嘆き悲しむ人々の額にしるしをつけ
よ」。またわたしの聞いている所で他の者に言われた、「彼のあとに
従い町をめぐって、撃て。あなたの目は惜しみ見るな。またあわれむ
な。老若男女をことごとく殺せ。しかし身にしるしのある者には触れ
るな。まずわたしの聖所から始めよ」。そこで、彼らは宮の前にいた
老人から始めた。この時、主は彼らに言われた、「宮を汚し、死人で
庭を満たせ。行け」。そこで彼らは出て行って、町の中で撃った。さて

140 │ 聖所‐福音の道しるべ
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