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ラハムの献身を受け入れて下
さり、彼と契 約を結ばれまし
た。このことから、アブラハム
はすでに、燔祭の方法や意味
を知っていたことが分かりま
す。神様の命令を聞いた時、
アブラハムはどんなに驚き、
苦痛を感じたことでしょうか!

しかしアブラハムは、神様を心から愛していました。神様との長く
親しい交わりを通して、彼は自分の不信仰と失敗を悔い改めていま
した。今は、神様を全く信頼していて、主の命令がどれほど不可解
で、厳しいように思えても、神様に完全に従う用意が出来ていまし
た。

神様は、イサクから、一つの大いなる国民を起こすと約束しておら
れましたが(創世記15:4、5)、そのイサクをいけにえとして捧げな
さいというのは、全く理解できない命令であったことでしょう。20
年間も愛情を注ぎ、心を込めて育ててきた最愛の息子を、殺すだけ
でも胸が張り裂けそうなのに、腹を切り裂き、火で燃やすなどとい
う、この世にこれほど残酷なことがあるでしょうか?「殺してはなら
ない」と律法で命じておられた方が、息子を殺しなさいと言われる
とは!

しかし彼は、神様を信頼していました。神様には、何かはっきりし
た計画と目的があることを、彼は信じました。彼は神様を信頼し、
かつて、不可能と思える中で、息子を与えて下さった神様は、必要な
ら、また自分の息子を復活させて下さるに間違いないという、真心か

第4章 │ 45
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