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をあなたに向け、あなたのかすを灰汁で溶かすように溶かし去り、あ
なたの混ざり物をすべて取り除く」(イザヤ1:25)。ここでの「混ざ
り物」は、英語で「Tin」であり日本語では「錫」になります。

神様は、聖所の外庭にある祭壇と洗盤を青銅で作らせて、罪人が
持ってきた罪、即ち、混ざりものは、聖所の外庭で赦され、洗われな
ければならないことを教えられました。外庭の儀式の後、罪人は清
められ、象徴的に、聖所に入ることが出来るようにされました。純金
の備品は、神様が彼を不純物のない清められた者にして下さったこ
とを表し、純粋な愛の動機を持って、神様に仕えていかなければな
らないことを表していました。

1、純金の燭台

聖所の第一の部屋にある備品は、それぞれ、私たちを清め、信仰
を維持させるために用いられる、神様の方法を示しています。純金
の燭台は、天国へ向かって旅をする聖徒たちの前途を明るく照らし
てくれます。机の上のパンは、旅人を力づけます。香壇はとりなしの
祈りを表し、その祈りは、聖徒たちに義の衣を着せ、必要な恵みを
与え、気落ちしないように慰め、力をもたらしてくれます。

ではまず、純金の燭台を見てみましょう。純金の燭台は、七つの枝
を持つ形になっていました。これは完全な光であり、真理であるイ
エス・キリストを象徴していました。ゼカリヤ書3章8節と6章12節で
は、キリストを「枝」呼んでいます。燭台は周囲を照らすために用い
るものですが、イエス様は、世を照らす光として来られ、暗く冷たく
愛のない世界に、希望の光を与えられました。

燭台の燃料にはオリブ油が使われましたが、それは聖霊を表して

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