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に、遠くへ行く必要はありません。イスラエルの民は、毎朝起きて外
へ出ると、彼らの天幕の周辺に、マナがたくさん降っていました。私
たちもマナを求めて、車に乗って遠くへ行く必要はありません。神様
が下さる命の食物は、私たちのすぐ近くにあるのです。そのマナを食
べると、私たちは生き返り、すべての罪に打ち勝つ力を得ることが出
来ます。

民数記21章を見ると、イスラエル人がマナに対して不平を言った場
面が出てきます。民数記11章4節では、多くの寄り集まり人が、そのよ
うな不満を扇動したことがわかります。イスラエルの民は、奇跡のマ
ナに向かって「私たちはこの粗悪な食物がいやになりました」(民数
記２１：５)と言いました。彼らがエジプトで身につけた味覚や食欲は、
マナに対する興味を失わせました。今日においても同じです。世俗的
な本や雑誌、その中の心を引くような文章や理論などが、天の命の
パンに対する興味を失わせます。その時、火のへびが出てきて、イス
ラエルの民を噛み、大勢の者が荒野で死にました。神様は彼らを回
復させるために、モーセに、青銅で火のへびを造り、さおの上に掛け
るように言われました。そのへびを信仰をもって見上げた者は、もう
一度生きるようになりました。私たちも、神様の単純なみ言葉によっ
て生きる経験をしなくなると、罪という火のへびに噛まれて死ぬこと
になるのです。私たちが、もう一度生きるようになるには、神様に救
いを求めて叫び、信仰によって十字架につかれた救い主を見上げな
ければなりません。その時、私たちは、再び罪祭の経験を通り、魂は
再び清められることになります。神様の、命のみ言葉を食べることを
怠ける者は、永遠の命を失うことになるでしょう。読者の皆さんは、
日ごとにマナを食べておられますか？

92 │ 聖所‐福音の道しるべ