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何のことを言って入るのでしょうか？私たちはイスラエルの民が、荒
野で食べていた奇跡のパンであるマナを、つぼに入れて至聖所の契
約の箱の中に置いたことを知っています（出エジプト16：32～35）。

マナは、この地へ下って来られたイエス・キリストを象徴します。
同時にマナは、神様の生きたみ言葉を表します。み言葉こそ、私たち
が食べて生きる命のパンです。「わたしが命のパンである。・・・わた
しがあなたがたに話した言葉は霊であり、また命である」（ヨハネ6
：35、63）。

マナがこの地に降ってきた時、イスラエルの民は「これはなんであ
ろう」(出エジプト16:15)と言いましたが、それは、「マナ」という言葉
でした。マナが天から降ってきて地の表面をおおったように、まこと
の命のパンであられるイエス様は、地上に降りて来られ、人間の罪
深い性質をとって、人間のひとりとなられました。飼葉おけに寝てい
る赤ん坊を見て、人々は「この人は誰だ？」と言いました。イエス様
は、天からの真のマナです。マナが夜天から降ったように、イエス様
は、この世が罪と誤びゅうで真っ暗になっている時に来られました。

マナは時間がたつと溶けてなくなるため、毎朝早く集めに行かな
ければなりせんでした。同様に私たちも、朝早くマナを求め、その日
に必要な霊的食物を食べなければなりません。この世の煩わしさ
や、様々な用事をすませた後では、もう天のマナは溶け去ってしまい
ます。マナは、翌日食べるために残しておくことは出来ませんでした。
マナはその日のための、日毎の食物です。

マナは、人が働いて得たものではありませんでした。それは天から
私たちのために降るもので、神様からの贈り物です。私たちは自分た
ちでマナを作り出すことは出来ません。しかし、マナを見つけるため

第５章 │ 91