Page 109 - RememberMe!

皇帝は、ユダヤ教を不法宗教として、①トーラー(モーセの五書)の
禁止、②割礼の禁止、③安息日礼拝の禁止令を出しました。これら
三つの禁止令を破ったら、死刑に処せられることになったのです。
このような状況の中、安息日を守っていた初期のキリスト教徒が、
ユダヤ教と間違えられて、言われのない憎悪と迫害の対象になって
しまいました。このような、極度に悪化した状況下で選択できた策
は、キリスト教はユダヤ教と違うということを弁明することでした。
こうした時代背景の中現れたのが、異邦人出身のキリスト教知識
人たちで、２世紀に多く出現した教父たちです。

しかし、皇帝は、ユダヤ人とクリスチャンの間を区別せず、迫害は
相変らず続いたために、結局、教会内部に次のような混乱が生じる
ことになりました。

1 安息日を守り続けようとする群れ
2 ユダヤ教と区別するため、

安息日の代わりに日曜日を守ろうとする群れ
3 両方の日を守る群れ

このような背景から、日曜礼拝は始まるようになり、日曜礼拝に
関する歴史的な記録は、西暦150年頃になってから文書に現れ始
めます。

キリスト教会に入ってきた異教の風習イースター、クリスマス 109