Page 114 - RememberMe!
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オックスフォード辞典には、次のように記されています。「キリス
ト教の復活節は、クリスマスのように、古代の異教の祝祭に代わる
ものであったことが明白と思われる」(The Oxford Dictionary of the
Christian Church(Oxford: Oxford University Press, 1974), 437)。
《クリスマス》
復活節と共に、キリスト教最大の祭日となったクリスマスも、日曜
日や復活節のように、もとは太陽崇拝と関連するゾロアスター教と
ミトラ教、ローマ人が太陽神を迎える祝祭日であったことが、異教
の古代文献から確認できます。クリスマスの起源である異教の祭り
は、ラテン語で「ディエス・ナタリス・ソリス・インビクティ(dies natalis
solis invicti)」でしたが、その意味は「征服することができない太陽
の誕生日」です。その日は、キリストの誕生以前にも冬至祭と、数々
の偶像と神々の祭りでした。
歴史は記録しています。「冬至が過ぎた後、再び昼が長くなり始
めて、征服することのできない恒星(太陽)が再び暗黒に打ち勝つ、
『新しい太陽』の誕生日である12月25日を祝うようにとの、ごく一
般的な遵守が要請された」(Framz Cumont, Astrology amd Religion
Among Greeks and Romans, 1960, 89, in Bacchiocchi, 257)。キリスト教
は、ヘレニズム文化に根ざしているために、彼らの風習を一つ二つ
吸収しながら、たやすく異教徒たちに伝道することができました。
そうしてローマ・カトリック教会は、「異教徒たちが信仰を受け入れ
114 Remember me!
ト教の復活節は、クリスマスのように、古代の異教の祝祭に代わる
ものであったことが明白と思われる」(The Oxford Dictionary of the
Christian Church(Oxford: Oxford University Press, 1974), 437)。
《クリスマス》
復活節と共に、キリスト教最大の祭日となったクリスマスも、日曜
日や復活節のように、もとは太陽崇拝と関連するゾロアスター教と
ミトラ教、ローマ人が太陽神を迎える祝祭日であったことが、異教
の古代文献から確認できます。クリスマスの起源である異教の祭り
は、ラテン語で「ディエス・ナタリス・ソリス・インビクティ(dies natalis
solis invicti)」でしたが、その意味は「征服することができない太陽
の誕生日」です。その日は、キリストの誕生以前にも冬至祭と、数々
の偶像と神々の祭りでした。
歴史は記録しています。「冬至が過ぎた後、再び昼が長くなり始
めて、征服することのできない恒星(太陽)が再び暗黒に打ち勝つ、
『新しい太陽』の誕生日である12月25日を祝うようにとの、ごく一
般的な遵守が要請された」(Framz Cumont, Astrology amd Religion
Among Greeks and Romans, 1960, 89, in Bacchiocchi, 257)。キリスト教
は、ヘレニズム文化に根ざしているために、彼らの風習を一つ二つ
吸収しながら、たやすく異教徒たちに伝道することができました。
そうしてローマ・カトリック教会は、「異教徒たちが信仰を受け入れ
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