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の心に与え、彼らの思いのうちに書きつけよう』と言い、さらに、『も
はや、彼らの罪と彼らの不法とを、思い出すことはしない』と述べて
いる。これらのことに対するゆるしがある以上、罪のためのささげ物
は、もはやあり得ない」(へブル10:16~18)。このみ言葉は、大贖
罪日について言及しているものです。

聖書で大贖罪日について説明しているのは、レビ記16章です。そ
こでは神様が、罪の除去のための大贖罪の順序を説明されました。
まず最初に、祭司たちの清めについて述べられました。

「アロンのふたりの子が、主の前に近づいて死んだ後、主はモー
セに言われた」(レビ16:1)。アロンの子ナダブとアビフが酒に酔
ったまま、神様の指定された、聖なる火ではない火を持って聖所に
入ろうとした時、神様のみ座から火が出て焼き滅ぼされました。その
後神様は、モーセに次のように説明されました。「主はモーセに言わ
れた、『あなたの兄弟アロンに告げて、彼が時をわかたず、垂幕の内
なる聖所に入り、箱の上なる贖罪所の前に行かぬようにさせなさい。
彼が死を免れるためである。なぜなら、わたしは雲の中にあって贖
罪所の上に現れるからである。アロンが聖所に、はいるには、次のよ
うにしなければならない。すなわち雄の子牛を罪祭のために取り、
雄羊を燔祭のために取り、聖なる亜麻布の服を着、亜麻布のももひ
きをその身にまとい、亜麻布の帯をしめ、亜麻布の帽子をかぶらな
ければならない。これらは聖なる衣服である。彼は水に身をすすい
で、これを着なければならない。またイスラエルの人々の会衆から雄
やぎ二頭を罪祭のために取り、雄羊一頭を燔祭のために取らなけ
ればならない』」(レビ16:2~5)。

神様は大贖罪日を始めるにあたって、最初に、祭司たちが清められ

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