Page 63 - My FlipBook

私たちは天国へ行って、神の子イエス様が人間の姿をとり、永遠の
方が有限な世界に来られるために、その性質を永久に変えられたこと
を見るまでは、主の犠牲を完全に理解することは出来ないでしょう。

罪祭は、自分の罪が赦されるために、どれほど大きな犠牲が払わ
れるのかを罪人に教え、そのことによって、罪を憎み、義を愛する心
を植え付けるために、神様が計画されたものでした。

コリント人への第二の手紙5章21節には「神はわたしたちの罪の
ために、罪を知らないかたを罪とされた。それは、わたしたちが、彼
にあって神の義となるためなのである」とあります。さらにペテロの
第一の手紙2章24節では次のように語られています。「さらに、わた
したちが罪に死に、義に生きるために、十字架にかかって、わたした
ちの罪をご自分の身に負われた。その傷によって、あなたがたは、い
やされたのである」。なんという生々しい描写でしょうか！イエス様
は、私たちの罪をご自分の体に負って下さり、罪人として罪の刑罰で
ある死を受けて下さったのです。

Ｂ、罪祭とイエス様の救い
では、イエス様はどのようにして、罪をご自分の体に負われたの
でしょうか。イエス様は、真実に私たちの罪そのものとなられ、私
たちの身代わりとして、神様の憐れみの混じらない最後の刑罰を
経験されました。
ゲッセマネの園でイエス様が味わわれた、表現できない苦悩、
すなわち、人間の罪を負った結果、父なる神様から永久に分離
されたことを感じられた時の苦悩について、私たちはあまりにも
かすかな概念しか持っていません。イエス様は、堕落した人類の

第４章 │ 63